その記憶はいつ頃のものですか? : 2020年4〜8月、2021年5月、8月
その記憶の場所はどこですか? : 豊田市美術館など

2020年3月末、一人暮らしを始めるために豊田市を離れました。下宿先でひとり、志村けんさんの訃報をテレビで見たのを鮮明に覚えています。3月30日に急遽大学の授業開始が1ヶ月ほど延期され、入学式などもキャンセルになり、すぐ豊田市に戻ってきました。少し遅ければ1回目の緊急事態宣言で身動きが取りづらくなっていたと思います。
1ヶ月授業の開始が延期になったにもかかわらず夏休みの開始は例年通りだったので、その短期間に例年通りの授業内容をなんとか教えようと熱心な先生たちが、慣れない中作成した2時間越えの授業動画を毎週公開したり、従来はコメントペーパーのみで出席を確認していたところを毎回エッセイを課題にしたりと、5月から8月は教授陣・学生共に大変な期間だったと思います。そんな中、夕方に豊田市美術館の周辺や敷地を散歩するのが日々のささやかな楽しみでした。
展示入れ替え期間だったり、休館だったりして美術館に人気はほぼなく、犬の散歩をする方がちらほらいたのを覚えています。美しい建物と、水の動きと、木々の緑を眺めては授業で疲れた目を癒していました。5月末、敷地内を散歩していて、授業開始からしばらく経過して疲れてくる時期だったので無意識に下ばかり向いて歩いていたら、小さなカエルがいて梅雨だなぁと気づかされ、たまには下ばかり向いて歩くのも良いものだと思いました。

2021年5月、対面授業が再開して大学で授業を受けていたら同級生がヨーゼフ・ボイスについてリサーチをしていて、近々豊田市美術館を訪れるという話を聞きました。あまりに唐突に地元の美術館の名前が出てきたので嬉しくなり、その話題で盛り上がりました。調べてみると、豊田市美術館がボイスについてオンラインレクチャーを開催すると知ったのでYouTubeで視聴したのを覚えています。(あまりにボイスについては不勉強すぎて肝心の内容は覚えていませんが)地域的な制約を超えた学びを提供する取り組みは、本当に素敵だなと思いました。
2021年8月、帰省したため久しぶりに美術館を訪れたら1年前とは比べ物にならないほどたくさんの人がいて、活気が戻ったことを実感しました。